二千年以上の眠りから目覚めた陶製の戦士たち~秦の始皇帝兵馬俑~

私は日本での兵馬俑の展覧会で実物を目にしたことがありますが、精巧な出来上がりでした。これだけ充実した地下軍団を再現したのは皇帝という至尊の存在をその死後も警備するという強い意志があったからこそでしょう。当然作業効率を上げるために分業制にしたのでしょうが、兵士達の顔はそれぞれの出身国によって特徴が出されているとのことでした。いわゆる中原の国からは低く見られていた西の外れの秦が周王室を含む六国を併呑出来たのは、思い切った改革によるものでしたが、そういう進取の気風がこういった技術にも現れているのかもしれません。頭部が決心している物も見受けられますが、状態は良いのでしょう。高温多湿の我が国ではなかなかこうは行かなかったでしょうに。なお武器の一部は現在でも使用できる水準だというから、驚きが増幅されます